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「百花春至為誰開」とは禅の言葉だそうです。
春になると色とりどりの花が咲くけれども、花は誰のために咲くのだろうかと。 花は誰のために咲こうとするのでしょうか。 花は何のはからいもなく無心に咲いています。という意味だそうです。
芸術鑑賞とは精神の消耗かもしれません。しかしそういうことを少し離れて、絵画館そのものを楽しんでいただければと思い「盆略点前によるお呈茶席」を開催します。お茶は「作法が難しい」と考えられがちですが、その一期一会を意識する心があれば少なくとも形式はそれほど重要でないと思います。
『お席に参加された方が一服のお茶をいただくことで、慌ただしい日常を離れて「ひとときの安らぎ、静けさ」を味わい、同座された方々との、また展示されている作品との「一期一会」を味わい、少しでも「伝統とつながった幸福」な気持ちをもち帰っていただけたらと考えています』とは絵画館のファンで主催のMIKIさんの言葉です。
俳句に季題があるように、徳力冨吉郎の木版画は、描かれた花が多くを語りかけてくれるでしよう。花月堂の上生和菓子もいつもと違った心境で楽しんでいただればと思います。
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