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2026
Vol.1
高橋均と技術
1月15日 - 2月8日

【開館日】
会期中の木・金・土・日曜日
【開催時間】
10:00 - 17:00(最終入館16:30)
【出陳作家】
高橋均 Hitoshi TAKAHASHI
大矢英雄 Hideo OUYA
照沼彌彦 Iyahiko TERUNUMA
富所龍人 Tatsuhito TOMIDOKORO
岩永てるみ Terumi IWANAGA
高橋均「微光・静慮」
ベン・シャーン「伝導の書」
高橋均と技術
HOKUBU記念絵画館
技術のない芸術はいまだに芸術ではありませんが、最近の二年間で事情は大きく変わってきました。視覚的な効果を計画的な計算によって組み立てようとするAIは映像を一瞬で生み出してしまうからです。芸術とはある意味で技術な関心ですが、単に絵が上手いだけでは人間はAIに追いつけないでしょう。私たちはAIの発達のなかに、芸術そのものの存在を脅かすかもしれない事態を予想することができます。
そのAIに太刀打ちできるのはコンセプチュアルな部分だという人もいます。しかし、高いテクニックや、素材を扱う技法からの逸脱は、芸術を単なる概念の影法師にしてしまう危険をたえず秘めています。特に絵画として注目する場合には、私たちは将来の発展の前兆としての表現のなかに、確かに絵画を写真化するような技術的な関心を見出しています。
そして、また、AIの発達により、かえって人間の手の技の表現に希望をかける見方が生み出されている気がします。「技術」とは時代おくれになるどころか、絵画の成長に付き従うべきものとして、それに対応する理論や見方が時代の流れの中に位置を占めているように思えます。芸術を芸術たらしめるのはやはり技術なのでしょうか。時代を支配する表現を高橋均の作品を中心に考えたいと思います。
樋勝朋己 バスに乗っていくから

高橋均「微光・光をあつめて」
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