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2025
Vol.3

​町あかりの表情
4月3日 - 5月11日

平山英樹「舟祭り」.jpg

【開館日】

 

 会期中の木・金・土・日曜日

【開催時間】

 

 10:00 - 17:00(最終入館16:30) 

【出陳作家】

 

 平山英樹 Hideki HIRAYAMA

山川真一 Yamakawa HIRABAYASHI

 鹿嶋裕一 Yuichi YAMAKAWA 

 風分六抄 Rokusyo KAZEWAKI

 

 


平山英樹「船祭」

ベン・シャーン「伝導の書」

​町あかりの表情​

HOKUBU記念絵画館

街灯の薄あかりをたよりに、夜の町を歩くと光と闇のコントラストが、あるときは黒く、またあるときには黄色く迫ってきます。光と闇の世界は、昼間の輪郭を忘れさせ、建物の材質や形の境界を見分けることができません。それでも、道筋に連なるあかりは、隙のない調和に達して、空を背景にした塔は高くそびえてゆるがず、群青の空に光を撒き散らしています。

そんな町あかりを描いた絵画は、深い闇の奥行の中にある空間と弱い光が印象的です。それは、魚眼レンズでのぞいたように歪曲された世界であり、視点が宙を動くような臨場感があります。もちろん、我々の眼と心がその鋭い表現力にすいよせられるのは、暗いうつろな画面に浮かぶ夜の表情です。そこには見慣れた景色を一変する、夜間人口格差の意外な広がりが感じられます。

本来、人間は光を求めるものですが、夜があって昼があるように、人間という存在には自分では意識しない闇の部分があると思います。我々が無意識に明るいものを好むというのは、その自分の闇があればこそで、不安の先にある強い気持ちに出会う為には、満更負の要素でもないのかもしれません。本展は我々を惹きつけてやまない光と闇の交差する世界を表現した五人の作家の展示です。

本来、人間は光を求めるものですが、夜があって昼があるように、人間という存在には自分では意識しない闇の部分があると思います。我々が無意識に明るいものを好むというのは、その自分の闇があればこそで、不安の先にある強い気持ちに出会う為には、満更負の要素でもないのかもしれません。本展は我々を惹きつけてやまない光と闇の交差する世界を表現した五人の作家の展示です。

 樋勝朋己 バスに乗っていくから

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風分六抄「黎明の家」

HOKUBU記念絵画館

HOKUBU Memorial Picture Museum

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