​次回展覧会

​一人で歩き出す時

 【 会 期 】   2020年8月13(木) - 12月20日(日) 

               ( 10/5 - 10/28は3F展示替えのため休館 )

【 会 場 】      2F展示室  

【 開館日 】    会期中の〔木〕〔金〕〔土〕〔日〕曜日

【展示作家】   吉川聡子(日本画)  橋場仁奈(詩) 

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吉川聡子    今日という日
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吉川聡子    マダ見ツカラナイ
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吉川聡子    雨ノ日ニハ
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橋場仁奈    詩集

私たちは、家族や学校、企業体など、いろいろな規模の集団の中で交わり生活をしています。それは自己と同質の性格による集団だけではなく、衣食するための境遇だったり、孤独をまぎらすためだったり、活き活きとした連結にかりたてられたものではありますが、その基には人間の集団欲があるのだと思います。 もちろん、それは大人だけの問題ではなく、子供も大人も、性別に関係なく私たちを人間関係や対人関係の渦に巻き込みます。一緒に学び、働き、そして苦しみ、時には耐えがたい環境の中でも、うまく生きていくために我々は、そういう集団の中に適応しなくてはなりません。みんなと同じであることを望み、集団の一員であることを強調するそれは、人間の重要な本能ではあります。 

吉川聡子と橋場仁奈は、現代人がそういう生活から少し離れた瞬間を新鮮な構成で描いています。通信のネット化と情報過剰の生活の中で思考するために時間をさくことは困難ですが、それでも人は、しばし自分自身の心の声に耳を澄ませます。そこには何かしら大切な心の芽生えがあるからです。それは単なる集団からの逃避ではなく、社会と誠実に向き合うためのものであり、一人で歩き出すための時間でもあります。 集団的な支配から脱した新しい可能性をもって何かを始めるのは、それを求める人間の意欲に依存し、そして持っている価値の尺度に依存します。二人の作品は、そういう人へのあたたかいエールのようです。それは先人がつけた道筋に沿って、無理に他人を高い理想にひっぱるのではなく、集団の中での人間の適応が持続し、習慣的になっている現代に対する働きかけのようです。しかるに、それは目的のための言葉ではなく、哲学に近い問いです。本展は詩と日本画の展示です。

HOKUBU記念絵画館

HOKUBU Memorial Picture Museum

HOKUBU記念絵画館 〒062-0911北海道札幌市豊平区旭町1-1-36

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